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今日のつぶやき 2011/08/06｜胃腸に関する病気(2) ブログトップ

胃腸に関する病気　[健康管理] [編集]

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（１）胃・十二指腸潰瘍

潰瘍とは、障害や刺激、炎症、ストレスが原因となって粘膜や皮膚がひどくただれたり、はがれたり症状をいいます。

胃の粘膜から分泌される消化液が粘膜を傷つけてできる潰瘍を消化性潰瘍といいます。かつて日本では十二指腸潰瘍よりも胃潰瘍のほうが多くみられましたが、近年食事内容の変化や、生活習慣の変化によって十二指腸潰瘍を発症する人も増えています。

①特徴、症状

胃・十二指腸潰瘍は自覚症状が無い場合もありますが、症状の三大特徴は「痛み」「過酸症状」「出血」です。

痛み：　自覚症状で一番多く、90%が腹部に痛みを訴える。胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるとみぞおちの周辺が重苦しく、鈍く傷み、急性胃潰瘍のときは、みぞおちにズキズキと強い痛みを伴うことがある。

過酸症状：　胸やけ、げっぷ、胃が張るなどの症状が出る。最も多い胸やけは、、酸性の胃液が逆流するために起こるため、横にならずに、座ったり、立ったりして、上半身を起こしている方が楽になる。

出血：　出血には、吐血と下血の二種類がある。

吐血・・・・重苦しさやむかつき、嘔吐を伴って起こる。吐き出される血は胃酸によって黒褐色に変わっている。吐血すると、顔が青ざめ、脈拍は速く弱くなり、冷や汗が出て、血圧の降下がみられる。

下血・・・・便に血が混ざる。胃や十二指腸から出血した場合、胃液によってヘモグロビン塩酸ヘマチンに変わり、タール便と呼ばれる黒い便が出る。

②原因

食べ物を消化するために、胃の粘膜から胃液が分泌されます。この胃液には非常に強い酸性で殺菌力のある塩酸や消化酵素のペプシン、ビタミンB12の吸収に必要な成分などが含まれています。

この消化力の強い胃液が自分自身の粘膜を傷つけ、消化してしまわないように、胃の粘膜からは粘液やプロスタグランジンなどの物質が分泌され、胃の粘膜を胃液から守っています。大きなストレスを感じたり、ストレスが長く続くと、それが視床下部にある自律神経の中枢に伝わって自律神経の働きが乱れます。すると自律神経にコントロールされている胃はその影響を受けて、消化液と粘膜を保護する粘液のバランスが乱れ、消化液中の塩酸やペプシンが十二指腸の粘膜を傷つけて潰瘍ができます。

自律神経の働きを乱し、胃の内部のバランスを乱す原因には、ストレスのほか、脳や肺、肝臓などの全身に及ぼす慢性病による不調や、解熱消炎鎮痛薬や副腎皮質ステロイド薬などの服用により、ホルモンや神経のバランスが乱れるために起こります。

③胃潰瘍と十二指腸潰瘍の違い

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の痛みは、食事時間と大きな関係があります。胃潰瘍の場合には、食事中から食後に痛みを感じる事が多くなります。一方十二指腸潰瘍では、空腹時に痛むことが多く、この痛みは30分以上も続き、かなり激しい痛みを伴います。また、食事を取ると痛みが治まるのも特徴です。

言い換えると、胃潰瘍の痛みには、胃に入った食べ物が潰瘍を刺激して起こる痛み、十二指腸潰瘍の痛みは、胃酸が潰瘍を刺激して起こる痛み、ということになります。

④解消するための日常生活のポイント

胃、十二指腸潰瘍は、一度完全に治っても、一年以内に20%の人が再発するといわれています。また、治療によって小さくなった潰瘍が、再び大きくなるケースもあります。再発をい繰り返すと症状が重くなるので、再発を予防する事が、何よりも大切です。

潰瘍の再発には2つのケースがあります。1つは、その人の潰瘍や胃の状態そのものが再発しやすいものであるときです。もう1つは、暴飲暴食や過労など、生活環境や習慣などが再発のきっかけとなるケースです。この場合は、節制するなど、自身の注意や努力で再発を防ぐことができます。

日常生活では、なるべくストレスを避け、栄養バランスのよい食事を取り、規則正しい生活を送る事が大切です。