脳の不調は胃腸に伝わり、腸の不調は脳に伝わる：在宅介護・健康管理・エコな生活のお役立ち情報：So-netブログ

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今日のつぶやき 2011/07/13｜今日のつぶやき 2011/08/06 ブログトップ

脳の不調は胃腸に伝わり、腸の不調は脳に伝わる　[健康管理] [編集]

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脳の不調は胃腸に伝わり、腸の不調は脳に伝わる

胃腸は、脳のストレスの影響を最も受けやすい器官といわれるように、心身のストレスが原因となって、さまざまな胃腸の疾患を発症したり、症状が悪化すると考えられています。体の最上部にある脳と、臓器の下部にある胃腸には、どのようなつながりがあるのでしょうか。脳と胃腸は、自律神経でつながっています。自律神経は内臓や血管などに分布し、消化や吸収、血液の循環、代謝などの働きを調整するなど、人間が自分自身ではコントロールできない神経です（自立してる）自律神経は、交感神経と副交感神経という相反する働きをする2つの神経からなり、交感神経は体の各器官を刺激して活発にし、主に昼間に作用します。一方、副交感神経は、消耗したエネルギーを回復させ、栄養素を補給する時に働き、主に夜間に作用します。

◎交感神経

・体を動かしたり、興奮、緊張を引き金に活発化する。
・心拍数や呼吸数を増やしたり、血圧を上げる。
・消化管の働きを抑制する。

◎副交感神経

・交感神経とは逆に、くつろいでいるときや睡眠中に働く。
・副交感神経が優位になると心臓はゆったりと働き、呼吸は緩やかになる。
・消化管の働きや消化液の分泌は盛んになる。

自律神経の司令室は脳の視床下部という場所になります。嫌なこと（ストレスの原因になること）が起きたとき、脳の理性をつかさどる大脳新皮質と、本能に忠実な大脳辺縁系との間で確執が起こります。その結果、大脳辺縁系が大脳新皮質に抑え込まれ、我慢を強いられたときにストレス状態がおこります。ストレスは、視床下部に影響を与えるため、ストレスが強いと、自律神経の働きが乱れます。ストレスなどによって交感神経の働きが強くなると、胃腸の働きが低下してしまいます。例えば、海外旅行で慣れない土地へ行くと、その緊張から便秘になることがありますが、これは脳がストレスを感じると、刺激を胃腸に伝えるためです。このように、脳の異常が腸に伝わり、腸が機能異常をおこします。交感神経から副交感神経へのスイッチの切り替えは、緊張をといてリラックスすることが大切です。

食欲は摂食中枢と満腹中枢が制御している

何かを食べようとする食欲は、人間の本能です。その食欲は、視床下部にある摂食中枢と満腹中枢でコントロールされています。摂食中枢は「食べなさい」という指令に変わり、満腹中枢は「食べるのをやめなさい」という指令に変わります。食欲の「オン」「オフ」のスイッチのようなものです。

このスイッチは血液中のブドウ糖の濃度に反応しています。脳は、ブドウ糖をエネルギー源としているため、ブドウ糖の血中濃度が低くなると、摂食中枢のスイッチが入り、濃度が高くなると、満腹中枢のスイッチが入ります。このように2つの中枢から出された指令は、前頭連合野に伝えられ「食べる」または「食べるのをやめる」という最終的な判断が下されて、空腹や満腹を感じるのです。そのため、摂食中枢が壊れていると、食事をとることをやめてしまい、満腹中枢が壊れれると、いつまでも食べ続けてしまうという、摂食障害が起こります。